冬になると、ウールやレーヨンといった暖かい服でお出かけすることが多くなります。
しかし、お出かけ中に服が汚れてシミができてしまったという経験は誰もがもっているはず。
シミになる原因の一つとしては、カビが繁殖することが挙げられます。
で、実はウールなどの天然素材の繊維ってカビの栄養にもなるってこと知ってましたか?
知らないうちにできてるシミの原因のほとんどはカビによるものが多いと言われているんです。
そこでウールやレーヨン生地のシミ抜きって自宅でできるの?コートやセーターを家で洗濯できるの?といった疑問に答えていきます。

目次
ウールのシミ抜き方法

まずはウールのシミ抜き方法についてご紹介します。
シミは付いてから時間が経過すればするほど落ちにくくなります。
なので早めの応急処置をしてシミに対処しましょう。
ウールのシミ抜き方法は、まずシミの種類を調べます。
シミには水性、油性、固形があります。
- 水性のシミ→コーヒー、ワインなどの液状のものによって出来たシミ
- 油性のシミ→口紅、ボールペン、カレーなどによって出来たシミ
- 固形のシミ→泥、鉄サビなどによって出来たシミ
水性と油性のシミを見分ける簡単な方法は、シミの部分に水を垂らすことです。
水を垂らしてシミが滲んだら水性、滲まなかったら油性のシミだと判別できます。
シミの種類が判明したら、次はシミの種類ごとのシミ抜きをしましょう。
水性のシミ→水を絞ったタオルを用意する
油性のシミ→台所用洗剤か有機溶剤をつけたタオルを用意する
固形のシミ→シミが乾いたらブラシで取るか、揉み込む
固形のシミの場合はこれでシミ抜き終了です。
もしこれでシミが落ちないなら、クリーニングに相談すると良いでしょう。
シミが水性と油性の場合のシミ抜き方法
タオルなどを下に敷き、シミが付いたウール生地をのせます。
もう1枚のタオルに水性のシミだったら水、油性だったら台所用洗剤か有機溶剤を染み込ませて絞ります。
そのタオルでシミ部分をトントンと叩きます。
シミが落ちたら乾いたタオルを当てて水分を取り除き、自然乾燥します。
これでシミが落ちれば作業は終了です。
もしシミの色が残った場合は、漂白剤を使います。
ただし、色物やウールの場合は塩素系漂白剤は使えません。
生地が痛んだり色落ちしてしまいます。
漂白剤使用後に手洗いし、脱水機で約10秒脱水後に自然乾燥させます。
ウールのシミ抜きにおすすめの商品
使ってみた感想
白いパジャマについた醤油のシミ。初めて洗濯でオキシクリーン使ってみましたが、醤油のシミは綺麗になくなってました✨オキシクリーンの使い勝手の良さにハマってきてますw #オキシクリーン
— 下戸田 マタタビ (@gekoda_matatabi) November 11, 2019
レーヨンは自宅でシミ抜き出来るの?

レーヨンは縮みやすく取り扱いが難しい生地です。
自分でシミ抜きをした時に失敗しやすいのが嫌なところ。
もし水洗い可の場合は自宅でシミ抜き出来ますが、なるべくクリーニング業者などでシミ抜きをしてもらうようにしましょう。
時間やお金はかかりますが、お気に入りの洋服が着れなくなって残念な気持ちになることを思えばなんてことありません。
レーヨンのシミ抜き方法
お湯で台所用洗剤を泡立て、シミの部分に泡をのせて指で叩き洗いをします。
もしシミが落ちなかった場合はお湯に酸化漂白剤を溶かした液に浸けて、シミが落ちたら漂白剤を洗い流して自然乾燥させます。
レーヨンのシミ抜きにおすすめの商品
使ってみた感想
酸素系漂白剤の底力に頬ずりしたくなる。素敵すぎるよパックス!ウェルカム エプロンのカレー汚れ。
— kyon (@kyokotamago) October 13, 2017
カビの予防方法

シミの原因はカビの可能性があります。
なるべくカビの被害を抑えたいですよね。
そこで簡単に出来るカビ予防をご紹介します。
タンスで長期間服を保管する前にクリーニングや洗濯をする
服を仕舞う場所は換気をして湿気を除く
収納場所にしまう時に服と服の間隔を開ける
カビは温度、湿度、栄養の条件が揃った時に発生します。
カビは30℃前後で湿度が高く、ホコリや天然素材の繊維を栄養とします。
湿度を上げないために換気をする、栄養を与えないために洗濯をするなど、カビは割と簡単な方法で防げるのでぜひ試して見てください。
家で洗濯できないコートやセーターの見分け方

次はコートやセーターの洗濯方法についてご紹介します。
コートやセーターには家で洗濯できないものや、失敗しやすいものがあります。
洗濯後に縮んだり生地が傷んでいたら悲しいですよね。
もし以下のようなコートやセーターなら、クリーニングに出すのをおすすめします。
- 水洗い不可のもの
- ドライクリーニング不可のもの
- アセテート、シルク、レーヨンなどの生地
- 壊れやすい装飾があるもの
コートとセーターの洗濯方法

それでは、コートとセーターの洗濯方法についてご紹介します。
まず、ブラシやタオルに中性洗剤をつけて汚れが目立つ部分を部分洗いします。
洗濯機のドライコースや手洗いコースもしくは、手洗いをします。
洗濯機を使う場合はコートやセーターをネットにぴったり入るようにふんわりとたたみます。
手洗いの場合はお湯に中性洗剤をとかし、約20回押し洗いします。
汚れが落ちない場合は約10分浸け置きします。洗剤が残らないようすすぎをします。
洗濯後は約30秒脱水し、タオルで水分を優しく拭き取ります。
その後日陰に平干しして乾かします。
セーターが縮んでしまった時の対処法

もしかするとセーターを自宅で洗濯したら縮んでしまったなんてことがあるかもしれません。
そんな時はアイロンのスチーム機能やトリートメントで対処しましょう。
アイロンのスチーム機能を使う対処法
まずセーターをアイロン台に広げます。
次にアイロンを浮かしながらスチームだけをセーターにあて、その後セーターを手で伸ばします。
あとはセーターが元通りになるまでスチームを当てて伸ばす工程を繰り返します。

トリートメントを使う対処法
アモジメチコンやジメチコンという成分が入っているトリートメントを用意します。
アモジメチコンやジメチコンは柔軟剤と同じような成分で、縮んだセーターを元通りにする効果があります。
たいていのトリートメントには含まれている成分ですが、例えば以下のようなものを使用すると良いでしょう。
めっちゃ縮んだセーターをネット検索したコンディショナー使う方法を試したらめっちゃ伸びた。
— OH!GIRL★ëëë (@178ayry) March 7, 2019
セーターが浸かるくらいのお湯にトリートメントをワンプッシュ入れてかき混ぜます。
トリートメント液にセーターを浸し、すぐに取り出して絞ります。
セーターの形を整えて平干しします。
干す時に大きめのピンで固定したり、ダンボールを型代わりに使うとさらに効果が上がります。

まとめ

それでは今まで紹介してきた方法についてまとめます。
ウール→シミの種類を判別し、タオルでシミをたたき出す
レーヨン→シミの種類を判別し、指でシミをたたき出す
コートとセーターの洗濯方法→部分洗い、手洗い、すすぎ、脱水、平干しをする
セーターが縮んだ時はアイロンのスチーム機能かトリートメントを使う
どの方法も高い技術はいりませんが、失敗する確率は少なからずあります。
もし心配な時はクリーニング業者に頼むと綺麗な状態で返ってくるのでおすすめです。