赤ちゃんや子どものお肌は繊細で乾燥しやすいですね。
しっかりと保湿を気をつけているのに背中や腕に赤い発疹が?!
泣くことしかできない赤ちゃんや上手く言葉で伝えられない小さいお子さんだとどうしたんだろう?どうすればいいの?!と不安になってしまいますよね。
もしかしてその原因、布団に潜むダニに刺されたのかもしれません。
痒そうにしている我が子を見るのは辛いですよね。
どうすればダニから子どもや赤ちゃんを守ることができるのでしょうか。
ダニが増えてしまう原因と刺されたときの対処法、布団のお手入れ方法を調べてみました。
目次
ダニに刺されたときの特徴と症状

刺されると5mmくらいの赤い湿疹がポツポツと数個現れます。
汗疹と似ているような湿疹ですが汗疹よりもポツポツがはっきりしています。
お肌が柔らかいお腹、二の腕、太ももなどの近いところを数カ所まとめて刺すことが多いです。
汗をかきやすい背中や手首足首膝裏など関節部分にできる汗疹とは違う箇所にダニ刺されが発生していますね。
刺されてすぐに痒みは出ずしばらく経ってから気づきます。
1週間ほど痒みが続くのが特徴です。
痒みのせいで眠れないなんてことも・・・

夜に刺されることが多い
ダニは夜行性なので寝ている時に刺されることが多いです。
人は1日の1/3を布団の中で過ごすと言われおります。
大半を寝て過ごす赤ちゃんや睡眠時間が長い子どもはさらに長い時間を布団で過ごすので
必然的にダニに刺されてしまう確率が上がってしまいます。
ダニは刺されたその時は痛みも痒みも出ませんが時間がたった日中に痒みの症状が現れるのです。
ダニに刺される原因と対処法

布団の中はダニが増えやすい
突然ですが、布団は好きですか?私は大好きです。布団に寝転んだだけで癒やされます。
ですが癒やしの布団はダニにとっても最高の空間なのです。
布団の中は適温(20℃~30℃)・多湿(65%以上)・豊富なエサというダニが増える3大要素を見事に揃えています。
体温が高い赤ちゃんや子どもは代謝も活発なのでダニのエサになる皮脂やアカも出やすいです。
寝返りができない月齢の赤ちゃんは実は汗をかく機能が未発達なので厳密には汗っかきとは言えません。
ですが長時間同じ体制で同じ場所に寝ているので熱や湿気はこもってしまいます。
さらにダニの被害は刺されるだけで無く布団の中にはおびただしい数のダニの死骸やフンが蓄積されています。
それらを知らぬ間に吸い込んでしまうことによって
アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎の原因になってしまいます。(私はアレルギー性結膜炎でコンタクトレンズが装着できません)


刺されてしまった時の対処法
患部を水道水で数秒洗い流した後に市販薬を塗ると安心です。
水の出しっぱなしはついつい叱ってしまいますが今回は特別です。
市販薬は子どもや赤ちゃんにも使える物を選び、抗ヒスタミン剤やステロイドなどの成分をよく確認しましょう。
ドラッグストアの登録販売者、薬剤師に相談すれば最適なお薬をアドバイスしてもらえます。
大人の塗り薬を選ぶのにも症状別で変わったりしますよね。
赤ちゃんや子どもとなると使える成分も限定されてくるのでなおさらです。プロに頼りましょう!
貼るタイプは掻きむしり防止に有効ですが、ちゃっかり剥がしてしまうこともあります。
症状が重いときは皮膚科へ!
腫れが酷いときやあまりにも痒がる時、市販薬で改善されなかったときは皮膚科の受診を検討してください。
赤ちゃんや子どもの受診となると小児科と迷いがちですが、ダニ刺されは皮膚科を受診します。
月齢の低い赤ちゃんの場合はかかりつけの小児科、皮膚科に問い合わせて判断を仰ぎましょう。
呼吸が苦しそう!顔色が悪い!アレルギー反応によるアナフィラキシーショックかもしれません。
少しでも早く病院を受診してくださいね。
そもそもダニはどこからやってくる?

子どもや赤ちゃんがいるご家庭では掃除や換気はとても気を付けていると思います。
だからこそどこからダニが入り込んでしまったのか気になってしまいますよね。
身近な生活圏にダニは潜んでいる!
赤ちゃんや子どもが通っている保育園や幼稚園、学校でそこに生息しているダニを連れてきてしまうということが多いです。
子どもだけでなく私たち大人もちょっと休憩に立ち寄った喫茶店や電車やバス、一目惚れして買った素敵なお洋服などから家に連れてきてしまうことがあります。
ダニが一切いない場所となると病院の手術室とか集中治療室とかそいういう場所しか思い浮かびません。
ですがそこで生活はできないですよね。

どうすれば布団のダニ刺されから子どもを守れる?

ここからはどうすれば愛する我が子の布団をダニから守れるか色々な対策をご紹介します。

防ダニ布団を購入
これから赤ちゃんのお迎えの準備をする方や子どもの布団の買い換えを検討している方は、最初から防ダニ布団を選びましょう。


日常で行いたい簡単な方法
防ダニだからお手入れ不要!という訳にはいきませんよね。
既にある布団を使用している、我が家のようにお下がりの布団を使用している場合はそもそも防ダニかどうかも分かりません。
布団カバー、敷きパッドなどお肌が直接触れる物はこまめに洗濯をしましょう。
お昼寝用布団と夜用布団と使い分けも有効です。
昼寝中に夜用寝具の洗濯、夜にお昼寝用寝具の洗濯をするとどちらも清潔を保てますね。
子ども、赤ちゃんサイズの寝具はそれほど大きくないので乾くのも早くて助かります。
室内干しするときは生乾きを防ぐために扇風機やサーキュレーターで風を送ると雨の日でも安心です。
乾燥機が使えない洗濯物にも重宝します。
洗えないマットレスなどはどうする?
敷き布団や掛け布団は丸ごと洗えるタイプも多いですが気軽にポイポイ洗濯はできませんし、マットレスはそもそも洗濯機で洗えません。
水を使わずダニを死滅させる方法と言えば布団乾燥機です。
ダニは高温と乾燥に弱く20~30分ほど50℃の熱を加えればあっという間に死滅します。
セットして電源ポチ!で後は放っておけるし、湿気が無くなったお布団はフカフカになるので積極的に使いたいですね。
靴も乾かせて優秀です!
我が家ではスキマにスッと収納できる日立の布団乾燥機を愛用しています。
布団乾燥機でダニを死滅させた後は掃除機で死骸やフンを取り除きましょう。そのままにしておいたらアレルギー発症の原因になってしまいます。
布団用の掃除機といえばレイコップが定番ですが、私はダイソンをお勧めしたいです。
アタッチメントが豊富なので布団だけでなく家具のスキマやドアのレールなど色々なシーンで活躍してくれます。
我が家ではスティックタイプでお布団のお手入れをしています。
ミニモーターヘッドが付いているセット購入しました。
我が家では少し前の機種のV8を使用しています。
購入したその日一番最初にベッドのマットレスに使ったのですがえげつない量のゴミが取れて言葉を無くしました。

赤ちゃんや子どものお布団の中にも・・・と思うとゾッとします。
以来お布団のお手入れはもちろんですが、スティックタイプなので家中のお掃除にも役立っています。
吸引力が強いのであっという間に終わります。
吸引力は正義!
ゴミの量に驚いてしまうと思いますが、これだけ取れるとスッキリしますね。
【注意!】もしもマダニに刺されたら
布団の内容とは脱線してしまいますが、注意が必要なダニ刺されについてです。
野生動物が生息するキャンプ場など、自然豊かな場所から連れてきてしまうのがマダニです。
日常生活の中で連れてきてしまう事は少ないですが咬まれたときの処置に注意が必要です。
マダニは3~8mmと視認できる大きさです。
刺されて血を吸われると10mm以上にもなるのが特徴です。
蚊のように気づかぬうちに刺されてしまい、2~3日たってから痒みや患部に熱を持ちます。
人によっては症状に気づかないこともあるようです。
マダニは咬んだ部分にセメント物質を分泌し体を固定して吸血を行います。
いったん固着してしまうと除去が困難になり、皮膚科もしくは外科の処置が必要になってきます。
無理やり除去してしまうとマダニの一部が咬まれた部分に残ってしまう場合があり、後ほど炎症や病気の発症に繋がる可能性があります。
全てのマダニが病気の媒介になることはありませんが、このような感染症があります。
ライム病
ライム病は、細菌の一種であるスピロヘータによる感染症です。ヨーロッパからアジアまでの温暖な森林地帯、北アメリカの北東部、北中央部、太平洋沿岸地域で多く見られますが、世界中で発生がみられます。我が国では年間数十件の患者の報告があり、都内でも患者の報告があります。
引用:東京都感染症情報センター
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、2011年に初めて特定された新しいウイルス(SFTSウイルス)による感染症です。2009年に中国で症例が報告されて以降、現在までに中国では少なくとも12の省で患者報告がありました。2012年には韓国においても重症熱性血小板減少症候群の患者発生が初めて確認されました。 日本では2012年に発生した症例が2013年1月に初めて報告されました。その後、九州、四国、中国、近畿を中心に患者が報告されています。
引用:東京都感染症情報センター
日本紅斑熱
日本紅斑熱は、細菌の一種であるリケッチアによる感染症です。千葉以西の太平洋側を中心に発生が見られ、東京都では、数年に1例程度の患者の報告があります。
引用:東京都感染症情報センター
ダニ媒介脳炎
ダニ媒介脳炎は、マダニが媒介するウイルスによる感染症です。国内での感染は、北海道の一部地域で報告があります。アジアからヨーロッパにかけて温帯地域に存在しています。
引用:東京都感染症情報センター
報告例は少ないのであまり神経質になる必要はありませんが、万が一のために頭の片隅に置いておくといざという時に役に立つかも知れません。
マダニは肌の露出を無くすだけで被害を抑えることができます。
キャンプ場などの森林に入る時は自ずと肌を覆うのでそれほど怖がる必要はありませんが、子どもはどうしても半袖や短パンになることが多いと思います。
マダニに効く虫除けスプレーを補助的に使ったり、汗を流すついでに体をチェックして守りましょう!
肌に優しいのにダニへの忌避効果も期待できますし、蚊・アブ・ブユといった刺されたらとても痒い虫の忌避効果も!

まとめ

- 赤ちゃんや子どもの布団はダニにとって住み心地がいい。
(温度20℃〜30℃・湿度65%以上・皮脂やアカ、フケ) - 夜行性のダニに夜寝ている時に狙われる。
- 熱による乾燥と掃除機のケアでお布団は守れる!
(20~30分ほど50℃の熱を当てる・必ず死骸やフンを掃除機で吸い取る)
常日頃から清潔には気を付けているのにダニがいるなんて・・・とショックですよね。
ですがダニのいない家は無いという程身近で厄介な存在です。
だからこそ適切なケアで赤ちゃんや子どもはもちろん大切な家族の布団と安眠を守りたいですね!
