スーツやコートは着る機会が多いわりに簡単には洗えませんよね。
もちろん、クリーニングに依頼することになりますが、クリーニングはどれくらいの頻度で・いつ出したらいいだろう?と迷うことはありませんか?
出さなきゃいけないと分かっていてもズルズルと後伸ばしになりがちですね。
時間が経つと汚れが落ちなくなってしまい、せっかくの洋服が台無しになってしまうかも?!
洋服以外にもクリーニングの頻度・タイミングを迷うのが布団です。
人生の3分の1を過ごす場所は、きちんとお手入れすれば10年と長持ちすることも!
布団もお安いものではないので、しっかりとクリーニングしたりお店を選びたいですね。
洋服を長持ちさせるクリーニングの頻度とタイミングはいつがいい?
家で洗うのが大変な布団も一緒にクリーニングして、長持ちさせましょう!
目次
いつクリーニングに出す?どれくらいの頻度?
洗いたい時にクリーニングへ!というタイミングが多いと思います。
ただ、着る頻度の高い洋服は月イチでクリーニングを行った方が綺麗な状態をキープできて洋服が長持ちします。
礼服は1回着たらその都度クリーニングに出し方がいいですし、アウターならシーズン中に1~2回と洋服によってバラバラです。
では、どういった時にクリーニングに出すべきか・どれくらいの頻度なのかをご紹介します。
クリーニングに出したい4つのパターン
- 洗いたくなった、その時に
仕事で着るスーツやジャケット・ワンピースは目に見える汚れは無くても1ヵ月くらいでクリーニングに出すのが長持ちさせるポイントです。
仕事での着用が多いなら洗い替えを用意していることが多いと思います。
クリーニングに出して、洋服を休ませればその分長持ちします。
気分転換にもなって一石二鳥です。
ワイシャツは店によってはたたみ・糊付けも行ってくれるので、保管する場合も便利です。
夏場や汗をかきやすい時期は2週間くらいが理想です。
多少時間とお金がかかっても汗抜きオプション等を付けて汗汚れをスッキリと落としたいです。
- 季節の変わり目、洋服がお休みする前に
おそらくクリーニングに出す一番多い時期だと思います。
アウターに限らず洋服全般ですね。
多少金額がかかっても、汗汚れを落とせるウェットクリーニング・撥水加工や脱臭などでケアすれば次のシーズンには新品気分で着ることができますね。
季節の変わり目のクリーニングは、長期で保管することになるので、とことん汚れを落として綺麗な状態にしておくことが洋服長持ちのポイントです。
汚れが残った状態で保管してしまうと、黄ばみやカビの原因になったり、うっかりダニがくっついていれば繁殖の危険もあります。
天然繊維のウールなどは虫の恰好の餌食です。
大事なセーターに穴が空いていた・高いアウターにカビが生えてしまったといったトラブルを防ぐためにも、欠かさずにクリーニングをしておきたいですね。
- シミが落とせない、そうなる前に
シミは時間との闘いです。
シミになりやすく、遭遇しやすい汚れとして醤油やコーヒーが多いです。
水溶性なのでワイシャツ等家で洗える洋服であれば対応できますが、シミが残らず消えるとは限りません。
家では簡単に洗えないジャケット・コートやおしゃれなワンピースについてしまったら落とすのが困難になってしまいます。
ドライクリーニングなんだから、水溶性の汚れは落とせないんじゃないの?と思うかもしれませんが、シミ抜きであれば油溶性と水溶性どちらも対応していることが多いです。
時間が経つと完璧にはシミが落とせなくなってしまうかもしれないので、汚れたらすぐにクリーニングに出すようにしましょう。
水性インクやジェルインクは、繊維そのものを染めてしまうことがあるため落としきれないことが多いです。
以前ボールペンのインク汚れが付いた洋服をクリーニングに依頼したことがありましたが、全く落ちずに戻ってきました。
何とか落としたくて除光液でチャレンジしましたが、真っ黒の中心部は永遠に黒いまま・シミが広がるばかりで洗う前よりも汚れてしまったことがあります。
ボールペンのインク漏れは危険です!!
- 1回着たら、その後に
あまり頻繁に着る機会のない喪服や礼服・ドレスは1回着るごとにクリーニングに出すようにします。
お葬式ならば線香の匂い、礼服やドレスは香水の匂いがついてしまいがちです。
クリーニングでは水溶性である線香の匂いが落ちないこともありますが、入浴後の浴室に一晩干しておくと湿気で匂いが取れるそうです。
香水は油溶性の匂いの場合はクリーニングで落とせます。
フォーマルな洋服は、常に綺麗な状態を保って相手に失礼のないようにしたいです。
とりあえず1回着たからと喪服をクリーニングに出したら、またすぐに着るかもしれないからとお急ぎ仕上げをサービスして頂いたことがありました。
それでも仕上がりには3日ほどかかりました。
急に必要になってもいいように、早めに対応しましょう。
衣類別クリーニング頻度
汚れが気になったら・1回着たら・月イチ・季節の変わり目が目安です。
汗をかきやすい夏場は頻度が増えます。
- ワイシャツ・ブラウス
肌に直接触れる洋服なので、着るごとにクリーニングが理想です。
ですが、仕事で日ごろから着ていれば枚数も多くなりますし、シャツ類は比較的安価ですがクリーニングしていたらお金がいくらあっても足りません。
襟首の汚れはクリーニングの方が綺麗ですが、プレス作業やアイロンによる生地の傷みで寿命が早くなってしまう可能性もあります。
普段は家で洗濯・形状記憶シャツで家庭でのアイロンがけをスキップし、月イチにまとめてクリーニングでリフレッシュがおススメです。
または2週間くらいで半数をクリーニングしてしばらく保管し、のこり半数を2週間使用してクリーニングといったローテーションを組めば、使用頻度の高いシャツ類を休めることができて長持ちさせられますね。
- スーツ・ジャケット・ワンピース・スカート
インナーやシャツなどの上に着るものであっても、肌に触れることも多く汗・皮脂汚れをしっかりとため込み、外に出ればチリやホコリに晒されます。
はたいてホコリやチリを払い、ハンガーにかけて汗を乾かすという毎日の簡単ケアを行い、月イチでクリーニングをすれば長持ちします。
季節の変わり目は、ウェットクリーニングで汗汚れをクリーニングすれば変色や汗ジミの心配もなくなります。
汗を多くかく夏は、2週間に1回程度が理想です。
少し手間はかかりますが、夏場はウェットクリーニングを積極的に取り入れたいです。
スッキリと汗汚れが落ちた洋服は気分爽快です!
- セーターやニット(カシミヤ・ウールなどの上質な洋服の場合)
頻繁に着たなら2~3週間に1回が目安ですが、通常なら汚れがついてしまった時・ニオイが気になったときです。
また、季節の変わり目は必ずクリーニングします。
汗汚れや皮脂汚れが残った状態で保管された天然繊維のニットは、虫の美味しいごはんです。
せっかくの上質なニットを台無しにしないためにも衣替えのクリーニングは忘れないようにしましょう。
ちょっとお金はかかってしまいますが、ウェットクリーニングやニットが得意なクリーニング店におまかせすれば、毛玉をとってもらえたりふわっふわの仕上がりになります。
寒い時期のニット・セーターは温かいですがチクチクが気になります。
ふわっふわにしてもらえばチクチクも気になりなくなりますよ。
- ダウン・コート
意外と汚れがついてしまうアウター類は、目立った汚れがなくてもシーズン中に1回~2回のクリーニングが理想です。
季節の変わり目は忘れずにクリーニングに出しましょう。
そのままにしておくと、虫のごはんになったりカビが生えてしまったりします。
ダウンはできるだけウェットクリーニングでクリーニングします。
ドライクリーニングではダウンの保温機能の要である羽毛の油分を落としてしまう可能性があります。
高級ブランドのダウンは、実績のあるクリーニング店を選んでくださいね。

クリーニングに出すのはどんな服?
家庭の水洗いと違い、溶剤で油溶性の汚れを落とすドライクリーニングは、ファンデーションや口紅の汚れを落とします。
さらに型崩れを防いでくれるので、コートやスーツ・ワンピース・礼服が主なクリーニングに出す衣類です。
家庭で洗うと縮んでしまう天然繊維のカシミヤ・ウールの衣類もドライクリーニングです。
おしゃれ着洗いやウォッシャブルなど、家庭でお手入れできる衣類と洗濯機の機能の充実でスーツやニットが家庭で洗えるようになりました。
ですが先にも書いていますが、ウール・カシミヤなどの天然繊維の衣類はクリーニングに出しましょう。
そもそも天然繊維の衣類は決して安いとは言えないお値段ですよね。
長持ちさせるためにもクリーニングに、失敗を避けるならお店選びも慎重に行いましょう。
スーツやワンピース、コート・ダウンといったブランド品や高価なものも同様です。
洗濯表示をチェック!
クリーニング可能か不可か、家庭で洗えるか洗えないか。
まずはケアラベルをチェックです。
色々マークがあって何が何だかわかりませんが、覚えておくべきマークは桶と丸です。
桶に×がついているかついていないか、丸マークがあるか×があるかです。
洗濯可能?不可能? | |
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家庭で洗濯可能!
30度くらいの水温で洗います。 |
家庭で洗濯できません。
クリーニングに出しましょう。 |
ドライクリーニング?ウェットクリーニング? | |||
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石油系溶剤の他にパークロロエチレンでドライクリーニングできます。 | 石油系溶剤でドライクリーニングができます。 | ウェットクリーニングができます。 | ドライクリーニング禁止です。 |
パークロロエチレンとは?
汚れ落ち抜群の塩素系の溶剤です。
洗浄力はとても強いですが、デリケートな衣類には使えません。
クリーニングのプロは、ケアラベルと洋服を見極めてドライクリーニングの溶剤も使い分けています。
関連:新洗濯表示マークやタグの見方は?意味を理解して正しく洗おう。
桶マークに×があればクリーニング・丸マークに×があれば家庭で洗濯です。
クリーニングに出す・出さないであればこの2つさえ分かればOKです!

ウール・カシミヤはマストで!
おしゃれ着洗いや洗濯機のドライコースをよく目にするようになりました。
ですが、これは家庭でドライクリーニングができるといったものではありません。
- 洗濯槽がほとんど動かない
- 脱水が通常よりも短い
- 衣類に負荷をかけない
通常の洗濯と違う方法でドライマークがついた衣服を、家庭で水洗いができるのです。
アクリルやポリエステルなどの化学繊維はドライコースで家庭でも洗えますが、ウールやカシミヤなどの天然繊維は水気を嫌い、縮みや型崩れの原因になってしまうので、クリーニングに出すようにしましょう。
化学繊維でもクリーニング推奨の素材があります。
- レーヨン
シルクに似た手触り
- アセテート
サテンのような光沢がある
一部ですが、このような種類があります。
普段着よりも、ドレスといった確実にクリーニングに出すべき洋服に使われる場合が多いので、それほど悩む必要はないかもしれませんね。

ドライクリーニングとウェットクリーニング
主に利用するクリーニングはドライクリーニングが基本となります。
クリーニングのスピードが速く、即日仕上げなどが可能です。
口紅やファンデーションなどの油溶性の汚れに強く、型崩れや縮みを防いでくれます。
汗汚れなどの水溶性の汚れは落としづらく、その場合はウェットクリーニングを利用することになります。
季節の変わり目のクリーニングでしっかりと汗汚れをリセットしたい洋服や、高級ダウンはウェットクリーニングを利用しましょう。
ウェットクリーニングはドライクリーニングする洋服を水で洗うという技術です。
家庭の手洗いと何が違うの?と疑問に思いますが、非常に高い技術が必要なのでクリーニング料金も高めです。
また、ウェットクリーニングで洗う衣類は必然的に高級品が多いので自然乾燥が主です。
早くて即日で終わるドライクリーニングに比べて時間がかかるのが特徴です。
ドライクリーニングでクリーニングすべきものを水洗いするのがウェットクリーニングです。
濡らすと型崩れや縮んだりシワができてしまう洋服を洗うため、繊維に対する知識が必要です。
家庭では利用できない洗浄力の強い洗剤を洋服の素材ごとに使い分けたり、洗いにかける時間も1着1着変わります。
脱水も洗濯機のようにはできません。
時間はもちろんですが、クリーニング店のウデも問われる技術です。

ランドリー品だって長持ちさせたい!
ワンピースやコートを長持ちさせたいのはもちろんですが、本当に長持ちさせたいのは普段からヘビロテしているTシャツやカットソー・家庭で洗えるニットではないでしょうか。
ウェットクリーニング対応のクリーニング店でスッキリ汚れを落としてリフレッシュさせましょう。
家庭よりも洗いに対して複雑な工程があったり、洗浄力の強い洗剤を使用しています。
家庭では落とすのが大変な、脇や首元の汚れを落としてもらいましょう。
家で洗った時とは全く違う仕上がりに感動するかもしれませんね。
ブランドやちょっとイイ生地を使っているランドリー品はぜひクリーニングを!
手間が省けて綺麗になって洋服長持ち!
お気に入りの普段着こそ長く愛用したいですね。
布団のクリーニングは?
洋服と同じくらい汚れやすいけど長持ちさせたい布団。
汚れたら買い替えられたら楽ですが、それほど安いものでも無く、捨てるにも手間がかかります。
ですが洗うとなったら重い・大変・時間がかかります。
だからといって放っておけばダニが大繁殖して健康を損なってしまいます。
家庭で洗うのは難しい、でも長持ちさせたい!ならばクリーニングで汚れもダニもキレイさっぱりしましょう。
クリーニングを行うタイミング
夏場は汚れが気になったら・布団の上に飲み物をこぼしてしまったり、子どもやペットがお漏らしをしてしまったら早めにクリーニングに出しましょう。
布団の奥までしみ込んでしまえばニオイやシミが抜けなくなってしまいます。
長持ちさせるために早く対処しましょう。
また天日干しや布団乾燥など、日ごろのお手入れでも布団のふっくら感が戻ってこなかったらクリーニングのタイミングです。
綺麗にリフレッシュしましょう。
クリーニングに出す頻度
季節の変わり目など、1シーズンごとにクリーニングを行います。
夏場はもう少し頻度を増やしてもいいかもしれません。
洗い替えはもちろん、オフシーズンは保管もします。
洗わない状態でしまうと、残された湿気や皮脂汚れでカビやダニの原因になってしまいます。
必ずクリーニングを行ってから保管しましょう。
布団はおまかせ!おススメ宅配クリーニング
持ち込むのは大変なので、宅配クリーニングを利用しましょう。
そして羽毛布団は、ダウンと同じように羽毛の油分を落とさないようにクリーニングしなければいけません。
そう!羽毛布団は水洗い!ウェットクリーニングです!
羽毛以外の布団も、汗汚れを落とさなければならないのでウェットクリーニングが最適でしょう。
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靴だってクリーニングする時代
靴も汗や皮脂をため込んでしまいます。
そのまま保管すればカビが生えてしまいます。
だからと言って放置もゴシゴシ手洗いもできません。
もちろん自宅で洗えないわけではありませんが、ブランド靴や革靴などは失敗が怖いです。
宅配クリーニングなら保管もあります。
上手に利用して、靴も長持ちさせましょう!

靴クリーニングのタイミングと頻度
言わずもがな、季節の変わり目は必須タイミングですね。
保管サービスのある靴クリーニング店ならシーズンオフ中も安心です。
泥汚れや雨シミは早めの対処が必要です。
普段から撥水加工で汚れが付きづらくなる対策をしつつ、クリーニングで汚れをリセットしましょう。
クリーニング頻度は半年に1回程度が理想です。
簡単な洗いコースのクリーニングならば3か月に1回くらいにメンテナンスとして行ってもいいと思います。
洋服・布団を長持ちさせるためには?(まとめ)

- 洋服を長持ちさせるにはドライクリーニング・ウェットクリーニングの使い分けが重要
- ドライクリーニングでは洋服の型崩れや縮みを防いでくれる
- ウェットクリーニングは汗汚れに有効
- 季節の変わり目はウェットクリーニングをプラスするのが洋服長持ちのポイント
- ワイシャツは生地の傷みが心配なので、クリーニングしすぎないことも大切
- 布団は水洗いに対応しているクリーニング店がおすすめ
- 子どもやペットのお漏らしは早めに対処が布団長持ちポイント
以上が洋服・布団を長持ちさせるポイントです。
そんなに難しいことではなく、ちょっと汚れが気になるな~季節の変わり目だな~と、誰もが思い浮かべるタイミングですね。
最低限季節の変わり目のウェットクリーニングに重点を置けば洋服がすぐに台無しになってしまうという事態は避けられます。
同じものには中々出会えないお気に入りの洋服。
しっかりケアしてズッ友でいましょう!
お布団も同様です。
大事に大事にケアすればずっと優しく包み込んでくれる大切な存在になるかもしれません。